実家の底地を売ることに
実家の両親がそろそろ終活をと、不動産のことで相談していたようです。
その一環として「底地」を買い取ってもらうことになりました。
底地というのは何?
このブログの読者の皆さんは「底地」をご存知でしょうか?
私は実家で売却の話が出るまで知りませんでした。
うちの父は実家から少し離れたところに土地を持っていて、その土地を親戚に貸していました。毎月少しずつながら地代を払ってもらっていて、ちょっとした収入になっていたみたいです。
この貸し出している土地そのものが「底地」と呼ばれるものなんだとか。
そのような土地のことを「借地権付きの土地」というらしいです。
ちょっと難しいですね…。
土地は相続税もばかになりませんし、仮に相続したとしても私たち子どもはそれぞれ実家から離れて住んでいるので、遅かれ早かれ売る予定だったんですが。
底地を買い取ってもらう方法
借地権には様々な制限があり、例えば地主の承諾なしでは新しい建物を建てたり、リフォームしたりできません。
だから売却するのにはなかなか大変で、一般の不動産会社では取り扱いできない物件だといわれています。
だから、底地を売るにあたり、父は底地・借地の買取に詳しい不動産業者に相談していました。
底地を誰に売る?
まず一番に考える問題は、底地を誰に売るか?です。
売却先としては2通りあります。
- 全く関係ない第三者
- 今現在土地を借りている借地人さん
この二つの選択肢が一般的です。
私たちの場合は、借地人である親戚と相談して、その親戚に買い取ってもらう形になりました!
親戚の希望
借地人が底地を買い取ることにより土地の所有権が完全に借地人側に移り、自由に使えるようになるのです。
親戚はそろそろリフォームを考えていたそうなので、ちょうどいいタイミングでした。
相手は親戚なので直接やり取りをしてもよいのではないかと思ったのですが、父曰く、不動産の価値を適切に判断してもらうためにも、そして手続きをスムーズに進めるためにも専門家を間に挟んだ方がいいのだとか。
実際、途中で買取価格を巡って少しもめそうになったところを業者さんがうまくとりまとめてくださったということもあったようです。
底地を売ってよかったこと
父が底地を売ってくれてよかったなと感じるのは、やはり相続の問題が解決したところです。実家の他に土地を持っているとはじめて聞いたときから相続のことを考えると相続税やトラブルが不安だったのですが、先に処分してくれたおかげで心配がなくなりました。
借地人になっていた親戚にもとても感謝されていました。向こうにしてみれば決して安い買い物ではなかったと思うのですが、ずっと借り物だということで肩身の狭い思いがあったみたいで、素敵にリフォームするぞと意気込んでいました。